どうも!
当ブログを管理しているえざたつです!
突然ですが…、移動平均線についてご存じですか?という問いがあったとするといかがでしょうか?
ほとんどの方が「YES!」と答えると思います。
それもそのはず。
移動平均線というものは、数多の投資家たちから最も広く知られており、そして広く活用されている最高知名度のテクニカル指標だからです。
他の人と同じことをやっても勝てない世界だから、移動平均線は使うべきじゃないと思うんだけど…。
はい。わかります。
しかーし!えざたつは、”だからこそ移動平均線を使うべき”ということを、本記事でご紹介したいと思います。
記事を読み終わった頃には、移動平均線の重要性・活用方法がご理解頂けていると信じています。
それでは参りましょう!
移動平均線とは
移動平均線とは先ほどもご紹介した通り、数多の投資家たちから広く知られ、広く活用されているテクニカル指標ということは疑う余地の無い事実です。
「移動平均線なんか信用ならない」「みんな使ってるからダマされる」という方は、そもそもの使い方が間違っていると考えられるのです。
初心者向けの書籍を購読したとき、売買タイミングに重点を置いて説明をしている書籍がたくさんありました。
それらも間違いではありませんが、移動平均線の真髄は売買タイミングの判断ではなく、トレンド分析にあります。
移動平均線を使うメリット
移動平均線とは、一定期間の終値の平均価格です。
と、いうことは、移動平均線が上向きであれば、終値ベースの価格が上昇を続けていることになります。
その逆で、移動平均線が下向きであれば、終値ベースの価格は下落基調であると判断することできますよね?
このように、移動平均線が上下どちらに向いているかを知ることで、株価のトレンドを把握することが可能になります。
移動平均線の向きが変わらなければ、株価は上下に変動しても、トレンドは変わっていないと判断することができます。
あくまで”売買タイミングの判断”のみに活用するのでは無く、”株価のトレンド”がどちらに向いているのかを判断する材料として、移動平均線を活用することが大きなメリットだと考えてOKです!
移動平均線の種類
実際に株価チャートを開いてみると、1種類では無くたくさんの移動平均線が表示されていると思います。
実際によく使われる移動平均線として、日足であれば5日・25日・75日の3本の移動平均線が表示されることが一般的です。
このほかに、100日・200日といった移動平均線も珍しくありません。
今、本記事をお読みの方はこう思ったと思います。「種類ありすぎ!何を使ったら良いのか教えて!」
私も最初はそう思いました。
次項で解説しますね!
どの移動平均線を使ったら良いのか
たくさんの種類がある移動平均線ですが、つまり何を使ったら良いのかと言うと…
”投資スタンスに合うものを使う”ということが大前提になります。
例えば、貴方が数日から1週間以内に完結する売買を主軸にしている投資家さんだとします。
そうすると、トレード完結までに7日程度なので、5日移動平均線などの短期線が有効です。
逆に、数週間から数か月保有した後に完結するトレードをしている場合は、25日~100日の移動平均線などを活用することで、自分の投資スタンスに合った情報を、移動平均線から得ることができます。
自分のライフスタイルや、理想とする投資期間を選択していくことが、投資をする上で自分の中での”最適化”になっていきます。
移動平均は、どのように算出されるか
続いては、移動平均の算出の仕方です。
例えば、5日移動平均の場合は【今日から数えた過去5日分の株価終値の平均】を取っています。
翌日も、またその時点から過去5日分の平均を取ることになるので、6日前の株価が除外されて、最新の1日分の株価データが加算されます。
移動平均の値の取り方は下図の通りです。
このようにして、短期トレンド・中期トレンドなどと、様々な時間軸で株価のトレンドを確認することができるのです。
様々な時間軸を組み合わせたトレンドの動きが確認できることが、移動平均線最大の強みといえます。
株価のトレンド
先ほどから記述している通り、株価のトレンドを把握する方法として、移動平均線は最大の強みを持っていると言えます。
では、実際のチャートをもとにして各トレンドをみていきましょう!
上昇トレンド(右肩上がり)
トレンドが右肩上がりであれば、移動平均線が株価よりも下に位置するようになります。
図のように【移動平均線が株価より下にある・移動平均線が右肩上がりになっている】状態であれば、【株価は上昇トレンドにある】と捉えられますね!
下降トレンド(右肩下がり)
株価が安値を更新していく状態では、先ほどの右肩上がり(上昇トレンド)と逆で、移動平均の方が株価よりも高い位置にあることになります。
下図のように【移動平均線が株価より上にある・移動平均線が右肩上がりになっている】状態であれば、【株価は下降トレンドにある】と捉えられますね!嫌ですけど!
「これは下降トレンドなのでは?」と1日でも早く気付くことができれば、早くに利益確定・ロスカットの投資判断が取れるようになり、本来得られた利益を大きく減らしたり、損失を拡大させてしまうなどのリスクオフに繋がります。
【重要!】横ばい
株価が横ばいに見えるとき、移動平均線はどのように機能するのかを解説していきます。
結論から言うと、1本の移動平均線のみを活用すると、いわゆる”ダマシ”に合う可能性が高くなります。
まずは株価チャートに5日移動平均線のみを表示した、下図をご覧ください。
徐々に下がってきた株価が底打ちをして、これから上がりそうに見えると思います。
短期のトレンドでは横ばいの動きをしていますが、次にどう動く可能性が高いかを判断しなければなりません。
ここで、25日・75日移動平均線を表示してみます。
長い時間軸の移動平均線を表示すると、短い時間軸の移動平均線だけでは見えてこなかった株価のトレンドが見えてくるようになります。
上記の図では、赤線の75日移動平均線に押し戻されるような形で、再度株価が下落していく=下降トレンドが継続していた。ということが読み解けると思います。
株価が横ばいのときは、複数の移動平均線を表示して”ダマシ”を回避できる可能性を高めていくことが重要です!
トレンド転換のポイント
それでは、上昇トレンドから下降トレンドへ、下降トレンドから上昇トレンドに転換するときには、どのようなサインがあるのかを見ていきたいと思います。
このトレンド転換にも、様々な”ダマシ”が渦巻いています。
引っ掛からない、もしくは引っ掛かっても軽傷で済むような対策をご紹介していきます。
ゴールデンクロス
ゴールデンクロスとは、かなりの投資家たちに広く知られており、”騙されるから使わない”という投資家も多く存在しますが、使い方をハッキリさせることで軽傷で済むようになります。
ゴールデンクロスとは、短い期間をベースにした移動平均線が、長い期間をベースにした移動平均線を下から上に突き抜けていくことを指します。
このゴールデンクロスの後、株価は上昇に転じています。
ゴールデンクロスをしたから、この後株価が確実に上がる!というわけではありませんので、ご注意ください!
デッドクロス
デッドクロスとは、ゴールデンクロスと逆の状態を指します。
要約すると、短い期間をベースにした移動平均線が、長い期間をベースにした移動平均線を上から下に突き抜けていくことを指します。
このデッドクロスの後、株価は下落していきました。
ゴールデンクロス同様、デッドクロスをしたから株価が確実に下がるわけではありません。
クロスに騙されないために
クロスは発生したけど、その後決まった通りに株価が動かないのであれば、、ゴールデンクロス・デッドクロスは全く意味の無いものじゃない?と思うのも無理はありませんが…
違います。
騙されないために考えたいのは、”トレンドの定義”です。
上昇トレンド中に高値の更新ができなければ、上向きの角度は緩やかになっていきますよね。
それは、いずれ横ばいに変化していき、最後は下向きになることが想像つくと思います。
その変化を知る方法は至ってカンタンで、”高値・安値を更新できるかどうか”に尽きると思います。
そして、トレンドが転換するタイミングで必ず起こることは、本項の”ゴールデンクロス”と”デッドクロス”なのです。
クロスの発生にとらわれ過ぎると、クロスの発生しか目に入らなくなります。
”高値・安値を更新できているかどうか”を念頭に置くことで、トレンド継続の可能性がグッと高くなります。
クロスの発生にとらわれ過ぎないことが、失敗を減らして値幅を取るようになれるはずです。
クロスが出たから買う・売る、だけで無く、トレンド継続の可能性をしっかり判断することが、クロスに騙されない秘訣です。
ですが、トレンド転換時は必ずクロスが発生することも覚えておいてください。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、移動平均線の読み方・使い方の基礎編を記事にしました。
用語は知っていたけど、その用語ばかりに気を取られていませんでしたか?
投資で成果を出すために必要なことは、”様々な情報を駆使して判断すること”です。
今お使いのチャートが読みやすい!と思っている方は、SBI証券・楽天証券のチャート画面を使ってみてください。
表示できる指標も多く、ワンタッチで表示できるので、時間が無いサラリーマンや主婦に特にオススメです!
もっと詳しく勉強したい方は、移動平均線 応用編も読んでね!
ではまた、次の記事でお会いしましょう!
良い投資ライフを!